30代からの再勉強日記(ビジネス系/IT系の一般論の理屈を考えてみる)

徐々に、新たなタスクを起こし任せる側になりました。将来検討のためにも、一般論やセオリーを勉強・考察し外部へ共有する事で学びを深めたいと思います。皆さんにも役立つ所があれば幸いです。※最近ミッション変更となり、更新頻度落が落ちます。

【IT勉強】 予算確保にむけた発注者側からの要件定義のまとめ

 システムの要件定義は難しいと投げたい所ですが、予算取り等でだいたいの金額間をベンダ側から情報をえるためには、発注者側が考えた、たたき台は必要だと思うので頭の整理をしてみました。

 

■備忘メモ

 細かい要件定義の前に、【背景と目的】を整理する事が一番大事。

 そこから、下記の流れになるがよさそう

 ーシステム導入の背景と目的

 ー理想とする業務フロー(現行との比較がある)

 ーシステムの要件定義(必要とする機能は何か、どのくらいの性能を求めるか)

 

 ●必要とする機能は何か、機能要件のまとめ方

 こちらは対象とするシステムを使う担当部門に、インタビューして固めていく。

 その上で主に6つの領域毎にざっくりイメージがあるといい。

 ー画面

 ーシステムのふるまい

 ーデータモデル

 ー帳票

 ーバッチ処理

 ー外部インタフェース

 

https://www.ipa.go.jp/sec/old/users/seminar/seminar_tokyo_20150805-02.pdf

 

 ●どのくらいの性能か、抜けがちな非機能要件の決め方

 機能要件以外に必要となる条件。信頼性や応答速度など。

 ここに関してはIPAの非機能要求グレードというものがあり、これを参考にすべき。

 大きく6つあり、また詳細に各項目が規定されている。

 ー可用性:システムの信頼性をどうするのか。中断をどの程度許容するか。

 ー性能・拡張性:どのくらいの性能か、拡張性は必要か。

 ー運用・保守性:運用体制・時間やバックアップやメンテナンスはどうするか。

 ー移行性:現行からどう移行するか。将来の移行性を考慮するか。

 ーセキュリティ:セキュリティはどうするか。

 ー環境・エコロジー:耐震や法律制度の準拠など。

 

www.ipa.go.jp

 また、非機能要件の現実的な目標数値(故障なしはできないので)を、ユーザのシステム用途別に出してくれている。例えば、信頼性の部分は、このシステムが止まっても問題ない、ビジネス影響あり、社会生活に影響あり、でそれぞれの目標数値が記載されてます。手探りでやるよりも現実的ですかね。

■結論

 特効薬的な考えはないですが、一旦は上記の事を踏まえて可能な限り、システム開発の要求を具体的にしていき、ベンダと協力して進めていく以外の解答はないですかね。

 プロのベンダ側にはきっと類似事例の案件があるはずですし、結局素人ながらの要件定義も手戻りにもなると思うので、ある程度目途をつけた上で、ベンダからの情報に期待するが大人のやり方なのかと思います。

■Tips

 現行踏襲とは記載してはならない、それを●●機能で▲▲秒以内で実行するなど、具体的に記載する。