運用について一度考えましたが、そもそもシステムにおけるハードやソフトの故障やエラーはどんな傾向にあるのか考えてみました。保守契約や運用体制についての考えやベンダから更改の連絡きた時に、一度私なりの案を考えられるように調査してみました。
■備忘メモ
・ハード故障はバスタブ曲線
→最初は故障しやすく、中盤で安定し、終盤は故障しやすくなっていく。
・ソフトエラーはのこぎり曲線
→最初はエラーが多くでて、中盤で安定し、終盤はまたエラーが起きては直して、起きては直しての繰り返し。ハードと異なり摩耗はないが、不具合修正で手をいれた部分が、また新たなバグ土壌となり、初期の一番検討していたメンバも抜けてコード管理が難しくなり、徐々にソフト品質が下がる事によるエラーが増えていく事。
時間経過に伴う故障率の変化から、下記の3つに分類される。
ー初期故障期間
主に設計や製造上の欠陥により、導入してから早期に故障が発生する。
故障が多く発生する傾向であるが、時間経過によって故障率が低くなっていく。
ー偶発故障期間
突発的事象による故障。安定期間であり、3つの期間では故障率が低い。
ー摩耗故障期間
製品や部品の寿命によって徐々に故障率が高くなる。
最終的には全て壊れるため、その前に新装置へ交換および更改する。
●のこぎり曲線
流石の日経クロステック、ソフトのエラーや不具合について、なかなか情報がなかったのですが、いい記事が残ってました。個人的に納得感もあり、紹介します。
ー不安定期
稼働初期の潰し切れていなかったバグによるエラーが多く発生する。
ー安定期
初期エラーを克服し、突発的なエラー ※珍しいバグ起因のエラーなど。
ー保守困難期
残っていた潜在バグや改修した部分のバグによる、エラーが発生する。大きな要因として、時間経過によるメンバ変化に伴うコード品質の低下。
システム検討・導入を実施、エラーも多い不安定期を乗り越えたメンバは徐々に抜けていくと、やはりその現場はコード管理が難しくなっていき品質は下がる。(エラーが発生しやすくなっていく)
イメージは下図です。
引用)日経システム2011.2
■まとめ
経年劣化や摩耗がないソフトも、エラーが起こりやすくなる傾向を「のこぎり曲線」でまとめてもらい納得感を得られました。勿論、他のOS/ソフトのバージョン変更等による相性、ハード劣化によるソフトのエラーも原因にあるかとは思うので単純化はできないとも思ってます。ただ、じゃあ来年度の予算や体制どうするといった時の指針を考える上で、不具合はこういう傾向か、なら保守契約が必要かななど、一つ理屈をもった上で計画たてたいなと~と思います。