30代からの再勉強日記(ビジネス系/IT系の一般論の理屈を考えてみる)

徐々に、新たなタスクを起こし任せる側になりました。将来検討のためにも、一般論やセオリーを勉強・考察し外部へ共有する事で学びを深めたいと思います。皆さんにも役立つ所があれば幸いです。※最近ミッション変更となり、更新頻度落が落ちます。

【IT勉強】 APIを公開するのは長期的に儲かるからか(自社への囲い込みの一環)

 今更ながら、何故APIを公開する会社が多いのか不思議に思いました。せっかく自社でデータ集めたり、使いやすいように加工・分析してサービス展開をしているのに、それを他社が利用できるように公開しているのか。

 勿論、ただ単にデータ集めて加工するサービス自体をサービス提供するなら素直に理解できますが、普通にその整理したデータを使ってレコメンドしたり、付加価値つけてサービス化してるのに、なんでわざわざ他サイトを助けるのだろうか、疑問に思いました。

 頭の整理として調べてみた結果、結論としてAPIを公開しておく事で、ユーザないし類似業界の他社に対して、自社サービス使用頻度を高めて、結果的に囲い込みにつながるため、というのが答えかなと思います。

 

 

 

■備忘メモ

APIとは(データ公開や再利用のための口)

Application programming interface」の略であり、他のハード/ソフトの提供している機能を利用するための接続点になる。APIから必要なデータやサービスを活用する事で、高速にサービス開発ができる。(車輪の再発明を防げる)

 

APIのマネタイズ(2つの作戦)

 ①ブランド価値向上

  開発者に対して魅力的なAPIを提供し、優れたアプリが開発されることを期待する。そのアプリによって自社サービスのブランド価値が上がったりする。

 また、ライバルよりもユーザーの利便性を高めることが、間接的に自社サービスの拡大に結び付く。

 

 ②API利用課金

  価値の高い情報の有償提供を行う。データ整理して、売るモデルであり、塵も積もれば山となる作戦で1回1回の価格は非常に低めに設定する事が通例。

 

 

APIを実装するための主要プロトコルは2つ(RESTとSOAP

使用されているのは、融通が利くRESTの方が圧倒的に多い。

「WEBを支える技術 P23」より、REST:SOAPの利用率は「8:2」

※2000年代との事であり、今でももっとRESTが多いと想定

 

ー留意点

 他社の公開されているAPIを活用して、付加価値を出したい本業に集中して素早く効率的なサービスを作成する、という事ができますが、当然ながら他社に依存している部分があるので、他社影響を強くうけます。

 いかにAPIを実装するためのプロトコルを共通化しているとはいえ、仕様変更入れば自社もそれにあわせないといけませんし、仮に公開停止にでもなれば、その部分は代替手段を準備する必要があります。

 

ーまとめ

 自社サービスを他社にも使いやすいようにすることで、今まで届かなかったユーザにも間接的に認知度を上げて、結果的には自社サービスの儲けにつなげられるため、APIを公開する会社も多いのだと理解しました。

 

 

参考)

xtech.nikkei.com