テレワークによって傾向は変化していると思いますが、それでもオフィス内の社内ネットワーク網をいずれ更改していく事もあるかと思います。どのベンダを使うべきか指標が欲しく今回調べてみました。
ちょうど、2019年のネットワーク機器使用実態の記事を見付けられたので、そこから頭の整理結果を記しておきたいと思います。他企業で多く使われている方が接続実績もバグも潰されて技術が枯れてて安心だと思っているためです。
3つのSW(アクセスSW・フロアSW・コアSW)
記事で紹介されているSW区分は、設置場所と役割で分けられていました。
①アクセスSW:プリンタやPCと直接つなぐSWであり、L2SWが多い。
→多数を占めるのは「バッファロー」と「シスコ」がそれぞれ20%以上
アライドテレシスが14%、他は1桁台
②フロアSW:アクセスSWを束ねる物で各フロアに置かれるイメージ(L2/L3使い分け)
→シスコが圧倒的(33%)、アライドテレシスが健闘(18%)
他は1桁(3位はバッファロー)
③コアSW:フロアSWを束ねる物で中核的なSWであり、L3が大半。
→シスコが更に圧倒的(45%)、アライドテレシスが健闘(18%)
他は1桁(3位はHPE)
規模別の採用ベンダ順位(501台以上は全SWシスコ社がトップ)
各SWでも接続するクライアント数の大小で採用する企業シェアも大きく変化している。ざっくり結論として、
(小規模) 1以上~100台以下は「バッファロー」
(中規模)101以上~500台以下は「アライドテレシス」
(大規模)501以上~は「シスコ」
傾向だけ見ると、多数接続になるとシスコが採用されている所が多い。
※個人の感覚ですが、大規模な会社は何かトラブルが起きた際の切り分け等も煩雑になるので多少高価格でも保守やバグ修正がされる頻度が高い老舗を選ぶ感じですかね。
無線LANのAPとコントローラ順位
APはバッファローとシスコがそれぞれ20%台、あとは1桁
コントローラは、シスコが38%、バッファローが18%、HPEが10%、あとは1桁。
ルータとUTM(ヤマハとフォーティネットがそれぞれ首位)
ルータ(社外と社内に境目に置く)は、ヤマハが27%、シスコが18%、NECが12%。
UTM(セキュリティ対策機器)は、フォーティネットが35%、バロアルド19%、シスコが12%。
まとめ
当たり前かもしれませんが、よく聞くベンダがそのまま高いシェアとして数値に表れていますね。特にシスコは流石にネットワーク周りならば上位3位以内にはいますし、大規模ネットワークを構築する際は1位独占でした。ざっくり大規模と記載しましたが、もし他の社内の拠点網との接続とか考えるときに、同一ベンダの方が安定するであろうと考えると、一番使われているシスコが選べば無難になりますかね。
とはいえ、思考停止でシスコにはせず、構築するネットワーク規模を弾いて「バッファロー」や「アライドテレシス」を選択するのもありですね。周りの会社が使っていて実績もあるなら安心できますし、シスコよりも安価なイメージもあります。
※保守も日系企業な分、期待したいです。
参考