30代からの再勉強日記(ビジネス系/IT系の一般論の理屈を考えてみる)

徐々に、新たなタスクを起こし任せる側になりました。将来検討のためにも、一般論やセオリーを勉強・考察し外部へ共有する事で学びを深めたいと思います。皆さんにも役立つ所があれば幸いです。※最近ミッション変更となり、更新頻度落が落ちます。

【IT勉強】 電源周り不具合にそなえる(常に2重化)

 最近落ち着いてきましたが、台風シーズン時は停電のリスクが非常に高くなります。地域全体の電気が落ちればある意味ビジネスどころではないので、復旧まで待機せざるをえませんが、何か自社の電源故障が起きて対応できないとなると機会損失ですし大きな問題です。電気についてはインフラ会社が全力で構築していると思うので、装置側の電源周りにできる対策について少し考えてみました。

 

前提:日本の電気安定は高い

 諸外国と比べると電気の安定性は高い。電気料金も高いようですが、それは単一故障点が極力ないように設備2重化を図りつつ、発電電力 >消費電力 となるように高めのマージンを持って発電するなどの工夫がされている。

agora-web.jp

 

電源ユニット2重化(サーバやSW等)

 サーバやSWなどに電源ユニットを2台搭載しておく事で、1台故障が起きても正常動作するように設定する。通常は、それぞれ半分ずつ電源を供給しつつ、1台故障したら残りが全電源を供給する仕組み。

 

タップ分離(別のタップから)

 あるサーバの電源ユニットを2つ搭載していても、1つの電源タップから電源供給しているなら、タップ故障でアウト。分けるようにする事。

 

コンセント分離

 特定のブレーカがショートないし、設備不良時に全滅しないようコンセント口を分けておく事。

 

電源供給会社の2重化(高すぎるか)

 A会社とB会社から電源を供給する2ルートを図る。

※データセンタとか重要インフラでない限り、費用対効果に見合わない範囲か。

 

蓄電池・自家発電機(高すぎるか)

 最悪、自社で電源供給できれば言い訳で、蓄電池やディーゼルエンジン発電機を準備しておく。

※上記の対策同様に、データセンタとか重要インフラでない限り、費用対効果に見合わない範囲か。

 

補足:UPS(停電時のシャットダウン対策、UPSも2重化すること)

 電力会社を2ルート化しても、自社で電源供給をある程度できるようにしていても、100%停電しないとは断言できないため、システム類を安定してシャットアウトできるようにする方法が提案されている。

 UPSを使用することで、停電時にUPSの内部バッテリーで5分~10分程度は動作している間に正常にシステムを落とすようにする。

 この際に、UPS自体が故障している可能性もあるので、こちらの2重化も忘れてはならない。

 ※そもそも、正常シャットダウンが5分~10分程度で終わるのかも問題。

xtech.nikkei.com

 

まとめ

 費用対効果的に、電源ユニットやタップやコンセントを2個分離しておく事が現実的な費用でできるよう所ですかね。

 システム構築の人でない限り、物理的な構築に口をはさむ機会は少ないと思いますが、設備見学や物理的な設計までコメントする機会があればこの観点も確認しておくとおもしろいかなと思いました。

 ※どんな機能をどの程度の時間で処理が必要ですかとか、要件定義は聞かれても、物理設計までは他部門の人は聞かれないですからね・・・