システム開発において仕様変更は避けたいですが、いかに机上検討を詰めてもどうしても発生してしまう物ですよね。それはウォーターフォール型でもそうですし、アジャイル開発でも全く仕様を決めずに作れるわけでもなく、コア部分が変更しなければならいない場合、開発への影響は避けられません。
理想論言えば、後工程での変更は開発影響が大きくなるから、時間をかけて仕様を固めていこうですが、それで抜け漏れなくできれば世の中困ってなく。。。
そんな中、そもそも仕様変更が発生してしまうなら、予算的にはどのくらい余裕をみておけば、ソフトランディングできるのか実績値がないか調べてみました。
結論
・仕様変更の予備費として10%持つべし。
→仕様変更が発生したプロジェクトの仕様変更費は開発総額の約9%。
JUASより、ネットで公開されている資料につき、下にポイントのページを添付
[ソフトウェアメトリックス調査2020 システム開発・保守調査(P55)]
https://juas.or.jp/cms/media/2020/05/20swm_pr.pdf
仕様変更にも大小のレベル感はあると思うので、一概に10%の予備費があれば大丈夫とはいえません。ただ、システム開発部隊内で予備費をどうするかの議論になった際に、仕様変更対応として10%欲しいとまずは言えるのかなと思いました。
その際、JUASでは仕様変更発生した際に平均すると総額10%以内になっているようなのでと伝えれば、まあ何もない感覚よりは説得力はあるかなと。そこから開発するシステムの規模や経験で増減していくのが調整ですかね。
※対外的(自社の予算管理部門、ベンダ等)に仕様変更の予備費10%持ってますというかどうかはまた別。
仕様変更ないのが勿論いいですが、ありそうなら10%持つように算段していくとなんとか予算内に収まるかもしれませんね。