普段からどんな資料を作成しようかなと悩む方は私を含めて多いと思いますが、一つ面白いページがあったのでここで記載しておきます。
各決算説明会資料を集めて、資料デザイン観点で点数づけしているページがありました。※経営状態がよいとかそうではなく、わかりやすい「表現」かです。
感想(デザインだけ)
20社見るのはシンドイので、最高点と最低点の2社の資料を見ました。
●一番点数が高くわかりやすいとされていた「通信会社S社」
→最初から最後まで大きな文字・イラスト豊富・ワンスライドにキーメッセージのみを徹底されていました。確かにこれは一目で流しよみでもつらくないですね。
色も徹底的に見やすく工夫されている感じに思えます。
●一番点数が低く、イマイチ?とされていた「化学会社S社」
→単調なトーンで表やグラフが昔のExcelっぽい感じ野暮ったい感じを受けました。
細かい文字や数値がびっしりと記載されており、読むのが大変です。
デザインだけ比較するならば、わかりやすい資料とわかりにくい資料を隣り合わせで見ると、その差は目立ちますね。どっちがいい印象かはよほど感性が違う人でない限り、私と同じ結論になるかなと思います。
今回のような決算説明資料の義務的に出す資料は、デザインに力をいれずに提出するのもなくはない戦略かもしれませんね。
ただ、営業としてPRしたい時(見積もりや公募等)には、中身もそうですが、資料デザインとしての分かりやすさも重要だということを自分がパラパラ見る立場だと大事だと再認識しました。頭に入ってくる情報量と結論が全然違います。
補足)
ただし、決算資料の本来用途(経営状態の株主への報告)を考えると、経理のプロでないのでなんとも断言できませんが、化学会社S社の方が相当誠実に社内の事を報告してくれている気もします。細かい数値の内訳やあえて同じ項目には同じトーンで繰り返しをしているので比較しやすいです。
変に言葉を削らず、事実とその理由を網羅的に記載してあるので、冷静に時間をとってよむと多くの情報量を得られますね。
そのため、
・本紙として「デザインも凝ってるわかりやすい資料」
・別紙として、「詳細情報まである細かい資料」
まで用意してくれていれば言う事なしですね。
エグゼクティブサマリーが必要だと言われる所がよくわかります。かといってきれいな資料作成に投下した時間以上に他の人に見てもらったり、ビジネスに寄与するかというとそんな事もない気がしますし、バランスが難しいですね・・・