会社の規模や業態によって一概にはいえませんが、そろそろ来年度の予算計画を立てる時期になってきましたね。私にとっても他人事では済まなくちょっと頭が痛いです。
基本は、昨年度予算からの増減で調整する事になりますが、一旦ここでゼロクリアして考えるとどの程度がよいのか、調べてみました。
予算案の積算時期
おそらく、どの会社も似たようなタイムスケジュールかと思いますが、年末ないし1月中に起案し、2月には会社幹部に承認してもらうのが定番かと思います。
IT予算の目安
業態毎に変動はありますが、売り上げの2%をIT予算としている会社が多いみたいですね。金融が9%と高く、建築・土木が1%と低く、システムに依存する割合みたいのもここで見えてきますね。
大事なデータだと思うので、図と本文もそのまま引用しておきます。
企業IT動向調査2020年v2.pdf (p52)より引用
【IT 予算比率(全体)でみると、19 年度の平均値は 2.21%で 18 年度に比べ 0.25 ポイント増加し、トリム平均は 1.28%で 18 年度に比べ 0.13 ポイント増加した。中央値は 1.00%で 18 年度に比べ 0.10 ポイント増加した。】
確保したIT予算の使用用途
確保した予算の使用内訳も同じ資料に掲載されてますね。
8割がビジネス維持、残りの2割は研究や新システム開発等の活動みたいですね。
まとめ
一つの作戦にはなりますが、売り上げに応じて明らかに予算がすくないと感じたならば、この資料を盾にするのもありですかね。
IT部門という大きなくくりの予算確保には、同じ業界は平均的に売り上げの●%なので、我々はとても足りていませんとか。
もう一つ下の階層のビジネス推進or研究開発の予算なら、確保したIT予算から、平均的には4:1になるはずなのに、うちの会社は極端な比率になっていてバランスを欠いているなど、言えそうですね。
まあ、一旦この資料掲示して相手に知恵をつけさせてしまうと今後やりにくいという、小さな防衛本能を感じてしまうものの、一旦ゼロクリアでフラットに議論する場合はこの情報は全員が納得しやすくて議論が前に進みますかね。
コロナ禍においてDXというブームがあっても予算管理はどこも厳しいかと思いますが、あの手この手を使って来年度の予算を確保できるとうれしいですね。
※そして余らせて怒られる事がないように気を付けましょう・・・