サーバやネットワーク機器の電源は比較的冗長構成を組めるようにされてますが、非常に小型の機器や家庭用機器などは特に電源冗長が組めない物もあります。
電源冗長が組めない装置をそのまま使うと電源供給は1つに限られますので、その電源系統が供給できなくなった時(落雷等の災害時や計画停電等)は停止します。
そうないようにATSと呼ばれる自動切換えスイッチを入れる事で、電源供給源を2つ組めるような構成もとれるようです。
不勉強な事に今までこういうATSを意識してみたことはなかったので、ここに残しておきます。何かの制約で電源冗長できないが、停止が許容しにくいシステムがある際にはこのATS利用も検討するとよさそうですね。
価格感は数十万前後、大きさは1U~2Uのラインナップがあるのでラック搭載可能ですね。詳しくは以下の参考ページより。
APCジャパン,電源ケーブル先の電源供給を2重化するスイッチ「Rack ATS」を出荷 | 日経クロステック(xTECH)
電源ケーブルを1本しか持たない機器に対して,正副2本の電源ケーブルを運用できるようにする。税込みでの価格は,最安価となる100V 20Aの機器で15万8700円など。
Rack ATSは,電源入力系統を2重化するための,電源ケーブル集約スイッチである。外部電源からIT機器への電力供給を仲介する。Rack ATSからIT機器へは,1本の電源ケーブルを介して電力を供給する。一方で,Rack ATSは2本の入力電源ケーブルを備えており,外部の2系統の電源を利用できる。これにより,本来であれば電源入力系統を1つしか備えないIT機器であっても,2つの電源入力系統を運用できるようになる。
またはこちらも。
電源A/Bとあって供給する方を切り替えたり、ATS自体が故障した時に通知する機能が具備されているようですね。