自分で資料を作る時、また他人の資料レビューをする時に、記載内容について固まった後でも意外と時間がかかる事に気づきました。振り返ってみると、ポンチ絵や表をどのように配置するのか、ポイントになる表現を資料上のどこに記載すべきか、考えるがあります。
よい中身が思いついた時ほど、伝え方が悪いせいでボツになるのは避けたいので表現にも力を入れたいですが、時間かけすぎても本末転倒なので、一旦レイアウトのセオリーを調べてみました。
レイアウトについての重要
人が資料を読むときの視線の導線を把握する事や、色の構成比からの感覚は一般的にはどんな傾向があるのか把握すべき。
視線の導線(3つ)
主に、Z型・F型・N型の3つが挙げられる。
<視線の導線>
・Z型:左上から右上、左下から右下へ読む。
→横書きの媒体の時に多い(パンフ・資料等)
・F型:左上から右上、また左上から少し右下のサイクルで読む
→流し読みや全体像を把握する時に多い(Webサイト等)
・N型:右上から右下、左上から左下へ読む。
→縦書きの媒体の時に多い(新聞や雑誌等)
色の構成比
主に、メインカラー、アクセントカラー、ベースカラーで構成する事が多い。
<それぞれの解説>
・メインカラー:資料の文字や図の基本的な色(全体の約25%)
・アクセントカラー:特に重要なポイント等目立たせる色(全体の約5%)
・ベースカラー:余白や背景などの全体的な色(全体の約70%)
色彩論(いろいろある・・・)
ヨハネス・イッテン色彩論/ジャッド色彩論などいろいろプロの理論がある。
まとめ
理論は多くあり、結局は目的を洗い出して、どの構成で、誰に、どんなアピールをしたいかでレイアウトや色を決定すべき。
とはいえ共通する事項として、通常よく読まれる資料(パワポ等)は、「左上」から「右上」で人の視線は動くので、リード文を上部に横書き(左から右)で書くのはやはり大事。奇をてらって、縦書きにするのは挑戦的。
(読みにくい事を理解した上ならともかく、お客様向けにはかなりリスキー)
備忘
直近で読んだ文字のフォント選択といい、デザイナーが専業になる理由がよくわかってきました。人にわかりやすく伝えなければ、結局よい商品も選んでもらえなくなるので文字のフォントから、配置、色の構成などなど戦略的に検討されたうえで策定されていることを理解しました。なかなか、デザイナーと触れ合う機会は少ないのですが、もし話せる機会があれば、いろいろ聞いてみたいと思います。
また、デザイナー側から、誰に何をアピールしたいのか?詳細に聞かれても、しっかり答えるようにしたいと思います。資料レビューの際にも同じ事を聞いて上の考えを少し述べられるようになりたいと思います。