インターネットトラヒックの内訳とトラヒックやデータが今の大都市集中型から地方分散型に変化する予測が無料で公開されていたので、紹介です。
現在は動画とSNS/WEB関係が圧倒的ですが、2040年ごろはM2Mやメタバースや自動車関連でのトラヒックが増加する見立てのようですね。
また大都市に集中するトラヒックも地元で完結する方向になるようです。
https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/dia6ou000004opob-att/er20220930_pec.pdf
P26,P27から引用
情報爆発シナリオにおける 2040 年のトラフィックの内訳をユースケース区分ごとに集計すると、メタバースが 43%、M2M(センサーや機器制御)が 22%、自動車が 22%となり、この 3 区分で合計 87%を占める(図表 2-10)。
2020 年に支配的であった動画や SNS/Web/ゲーム38も伸⾧するが、これらトラフィックは消費人口の制約を受けること、メタバース上での交流に移行すると想定し、年平均成⾧率は全体平均の 33%に満たない 8%程度にとどまる見込みである。
その結果、動画や SNS/Web/ゲームが全体に占める比率は、2020 年の約 80%から 2040 年に 1%まで低下する予測となっている。
出所:三菱総合研究所
「C 地域分散シナリオ」はデータ処理のエッジ化が最大限に進行した場合に相当する。このケースではデータ処理の 40%がユーザーの構内(プライベート網での処理を含む)で処理される。
地域(市内通話区域などに相当する階梯(かいてい))での 20%、地方(都道府県に相当する階梯(かいてい))での 15%の処理も加えれば、総トラフィックの 75%が東京・大阪や海外を経由することなく処理される。2020 年時点では総トラフィックの 9 割以上が東京・大阪や海外を経由していることと比較すれば、これはネットワーク構造の重大な変化である。