30代からの再勉強日記(ビジネス系/IT系の一般論の理屈を考えてみる)

徐々に、新たなタスクを起こし任せる側になりました。将来検討のためにも、一般論やセオリーを勉強・考察し外部へ共有する事で学びを深めたいと思います。皆さんにも役立つ所があれば幸いです。※最近ミッション変更となり、更新頻度落が落ちます。

【読書感想】会社を変える分析の力(分析だけで止まらずビジネス貢献を意識する)

 2013年出版の本ですが、読んでみると非常にためになる事が記載されていたので、個人的に得られた感想や解釈を書きのこしました。

 

・データ分析はビジネス貢献して役立つといえる。予測モデル作成しました、予測しましただけではビジネスとしては貢献しているとは言えない

・予測モデルは複雑な現実を多数の前提条件をつけて数式化しているので、前提条件から外れるイベントがあれば大きく外れる事になる。ビジネスの意思決定をする上では、予測モデルの細かい精度よりも、その前提条件が妥当かが肝となる。

(例、他社が極端な値引きをしない、新商品を出してこない、そもそも別の代々手段がでてこないなど)

・ビックデータとは、従来は大量のデータを扱えなかったので代表的なデータからの計算となっていたが、現在は取得しているすべてのデータから計算が可能。

 本の表現とは異なりますが、

 従来)部分的な計測→想定される母集団のデータ→モデル化 の3ステップが、

 現在)母集団のデータ→モデル化の2ステップ となり、

 想定していた部分が実データを使えるのでモデル化の精度が非常に向上できるようになったと解釈しました。

 

・ビジネス利用するためには3つのステップを全て超える必要がある。

 ①課題を見つける

 ②予測モデルを作成する

 ③実業務で使って"もらう"

 このうち、データ分析の専門家として②が得意でも、①や③をうまく回せないと、重要な課題を解決できないか、仮に解決できる予測モデルを作っても現場に使ってもらえず、結果ビジネスの成果につながらない、という事

・ビジネス業務と分析業務を両方しる必要がある。ビジネス業務屋さんだけだと、データ分析に基づく新たなやり方を思いつく能力がなく、また動機もない。

 分析屋さんだけだと、①を見つける能力がなく、また③の使ってもらうまで拘る動機もないので、両方を知る必要がある。

 

 ①に関して、そもそも分析に足るデータがあるか、費用対効果はでるかがポイント。

何か特定の予想システムを作ろうとすると相当な初期/継続コストがかかるが、現状のままでも損失が小さいければ、アクションを起こす優先度は下がる。

 

 ③今の実業務との比較や、逆にこの条件下だと精度が極端に落ちるなど、現場との伴走をしっかり行う。また、難しい・手間かかるシステムになるにつれ、使うハードルが高く、使われなくなりやすいので、微細な精度向上にこだわらず単純なシステムにする方が成果がでやすくなる

・データ分析だけに頼るとイレギュラー要素や定量化が難しい物には対応できず、勘と経験に頼るやり方だと大雑把なやり方になり、非効率な場面が多くなりやすい。

・データ分析を依頼されたり行う時に、データ分析のやり方より、まずは目的や相手が何を欲しているか確認する事から始める。

【IT】ベストエフォートにおける通信性能低下の基準案(普段より30%以上の低下?)

 固定通信や携帯通信含めてですが、基本的にはベストエフォートのサービスになっているのでカタログやCMのような性能はでない上に、バラツキがあると思ってます。

 ではどのくらい性能が変化すると、自分含めてユーザー側にストレスが発生するのか調べてみると、古い資料ですが2023年の総務省関連の審議会でも使われているので残しておきたいと思います。

情報通信審議会 情報通信技術分科会 IPネットワーク設備委員会 報告(案) 概要より

www.soumu.go.jp

スマホだと23%、PCだと67%ほど通信性能が落ちると、ユーザは品質低下を明確に感じる模様

https://www.soumu.go.jp/main_content/000882343.pdf

 

上記の根拠となる資料

■ユーザーの主観評価実験に基づく事前期待待ち時間と最大許容待ち時間の関係

令 和 5 年5月25日 IPネットワーク設備委員会事務局\\\

https://www.soumu.go.jp/main_content/000882341.pdf

 

【IT】ネットワークスイッチ機器やセキュリティ機器類の更改時期の参考情報(ガートナ資料引用)

導入機器は長く使いたいですが、保守切れによるトラブル多発やスペック不足で業務が停止してしまうと本末転倒なので、更改タイミングを考えるのが難しいです。

調べてみると、ガートナーのレポートでWEB上で公開されている物をここに残しておきます。より詳細が気になる方は、直接アクセスして翻訳かけるといいのかなと思います。

(Know When It's Time to Replace Enterprise Network Equipment )で英語でガートナー以外にも情報がでてきます。

 

以下、ガートナー資料、この表の青い帯部分がガートナーが推奨する更改タイミングみたいです。

コアスイッチとかはネットワーク機器類は5年~7年のスパンですが、セキュリティ機器は攻撃に対する更新要素も多くあるようで、更改時期も3年~5年と他機器類よりも短いのが特徴ですね。

 

表1[ネットワーク機器の推奨耐用年数]

Depreciation:減価償却の年数

 

https://www.servicenetwork.org/wp-content/uploads/2016/08/know_when_its_time_to_replac_network_hardware_273656.pdf

 

 

PDF引用

「 Figure 1 depicts Gartner's guidelines regarding the typical useful life of various pieces of enterprise network equipment.」

・・・

・・・

・・・

「Core Routing and Switching
In most cases, we recommend that IT organizations use core switches and routers for ve to seven
years. Replacement should not be done on a regular schedule, but should be based on:
■ Analysis of new requirements
■ The cost of operating the old equipment
■ The level of risk associated with operating long-lived network assets
In some circumstances, it may be possible to extend the useful life beyond seven years. This type of
equipment may be negatively impacted by capacity increases (for example, LAN backbone trafic or increasing WAN speeds),which may lower its useful life. Alternatively, these assets may be redeployed, for example, by moving the core switch to aggregation or access layers or by migrating midsize-branch-ofce WAN routers to smaller branch locations」

・・・

Security Equipment
Security requirements can be split between threat-facing and non-threat-facing equipment. Threatfacing devices will usually have a shorter life (three to five years). Multifunction security devices
(unified threat management devices, for example) will reduce the overall life because of the
requirement to expand as one or more particular functions consume all the resources of the
appliance. Longer life cycles (five to seven years) can be attained by using dedicated function
appliances, although firewall and IPS refresh can be driven earlier by increases in required
throughput

 

【IT】データ分析にむけてデータ表記の方法の統一(総務省資料)

 アンケートを取った時に、時刻の書き方が西暦や和暦でバラバラだったり、データ分析の前にきれいなデータを取るのが難しいと思います。

 ではどんな風にデータ表記してもらうのがよいのかと思った時に、この総務省の考え方は参考になると思います。

 

www.soumu.go.jp

 

目次を読めばポイントわかるかつ、無料公開されているので、目次を引用しておきます。

公開されている別紙もP22なので、具体的に気になる方はそちらを参照するといいですね。

 



 

 

 

【IT】電源口が1つしかない機器への電源供給源の冗長化

 サーバやネットワーク機器の電源は比較的冗長構成を組めるようにされてますが、非常に小型の機器や家庭用機器などは特に電源冗長が組めない物もあります。

 電源冗長が組めない装置をそのまま使うと電源供給は1つに限られますので、その電源系統が供給できなくなった時(落雷等の災害時や計画停電等)は停止します。

 

 そうないようにATSと呼ばれる自動切換えスイッチを入れる事で、電源供給源を2つ組めるような構成もとれるようです。

 不勉強な事に今までこういうATSを意識してみたことはなかったので、ここに残しておきます。何かの制約で電源冗長できないが、停止が許容しにくいシステムがある際にはこのATS利用も検討するとよさそうですね。

価格感は数十万前後、大きさは1U~2Uのラインナップがあるのでラック搭載可能ですね。詳しくは以下の参考ページより。

 

 

APCジャパン,電源ケーブル先の電源供給を2重化するスイッチ「Rack ATS」を出荷 | 日経クロステック(xTECH)

 

電源ケーブルを1本しか持たない機器に対して,正副2本の電源ケーブルを運用できるようにする。税込みでの価格は,最安価となる100V 20Aの機器で15万8700円など。

 Rack ATSは,電源入力系統を2重化するための,電源ケーブル集約スイッチである。外部電源からIT機器への電力供給を仲介する。Rack ATSからIT機器へは,1本の電源ケーブルを介して電力を供給する。一方で,Rack ATSは2本の入力電源ケーブルを備えており,外部の2系統の電源を利用できる。これにより,本来であれば電源入力系統を1つしか備えないIT機器であっても,2つの電源入力系統を運用できるようになる。

 

またはこちらも。

電源A/Bとあって供給する方を切り替えたり、ATS自体が故障した時に通知する機能が具備されているようですね。

gigazine.net

 

【IT】東京都よりユーザテストガイドラインが公開(同質グループなら5人程度で概ねテスト可能)

 何か試作段階の時のユーザテストをどうすればよいか考える時の参考になりえると思うので残しておきます。東京都が使っているお墨付きもいいですよね。

個人的に見てみると、VERSION1.1と古いですが、同質グループのテストでは5人程度で十分という文言が記載されており(VERSION2ではトーンはマイルドですが同じく5人程度とはあり)、ユーザテストする際の人数どうするか周りを説得する必要があるときはこの資料使えそうな気はしますね。

引用しておきます。

 

shintosei.metro.tokyo.lg.jp

 

https://shintosei.metro.tokyo.lg.jp/wp-content/uploads/ut_guide_v2%EF%BC%8D2.pdf

 

shintosei.metro.tokyo.lg.jp

https://shintosei.metro.tokyo.lg.jp/wp-content/uploads/2021/08/utglv1.1.pdf

 

 

【IT】 インフラのキーマン不在になる前の引継ぎ方(JUASより)

有スキル者の転職や不慮の事故などで不在となるケースはあると思います。

その際に、進めているプロジェクトに影響がでる事が間違いありませんが、それを少しでも抑えるための考えた方の一例が紹介されていたので残しておきます。

 

【インフラについて1番詳しい人がいなくなった、いなくなる前に読むべきガイドブック】

https://juas.or.jp/cms/media/2023/05/22_inf-3_ver1.pdf

 

ポイントだけ記載すると、ドキュメント化しておくべし。

また、一人だけ把握している事にならないよう、複数人による冗長化が挙げられてますね。

 

あとは資料の粒度感含めて下記レベルで記載されているので気になる方は見てみるといいと思います。

個人的には業務と構成図は苦労した事もあって、こういうガイドブックで作るべき資料例があるとどんな資料があるとよいのか考える軸があって助かるので、引用させてもらいます。