30代からの再勉強日記(ビジネス系/IT系の一般論の理屈を考えてみる)

徐々に、新たなタスクを起こし任せる側になりました。将来検討のためにも、一般論やセオリーを勉強・考察し外部へ共有する事で学びを深めたいと思います。皆さんにも役立つ所があれば幸いです。※最近ミッション変更となり、更新頻度落が落ちます。

【経営戦略】 売上高に対するIT予算比率(平均的には売上高の2%が目安か)

 会社の規模や業態によって一概にはいえませんが、そろそろ来年度の予算計画を立てる時期になってきましたね。私にとっても他人事では済まなくちょっと頭が痛いです。

基本は、昨年度予算からの増減で調整する事になりますが、一旦ここでゼロクリアして考えるとどの程度がよいのか、調べてみました。

 

 

予算案の積算時期

 おそらく、どの会社も似たようなタイムスケジュールかと思いますが、年末ないし1月中に起案し、2月には会社幹部に承認してもらうのが定番かと思います。

 

IT予算の目安

 業態毎に変動はありますが、売り上げの2%をIT予算としている会社が多いみたいですね。金融が9%と高く、建築・土木が1%と低く、システムに依存する割合みたいのもここで見えてきますね。

大事なデータだと思うので、図と本文もそのまま引用しておきます。

企業IT動向調査2020年v2.pdf (p52)より引用

【IT 予算比率(全体)でみると、19 年度の平均値は 2.21%で 18 年度に比べ 0.25 ポイント増加し、トリム平均は 1.28%で 18 年度に比べ 0.13 ポイント増加した。中央値は 1.00%で 18 年度に比べ 0.10 ポイント増加した。】

juas.or.jp

 

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企業IT動向調査2020(P52)

 

確保したIT予算の使用用途

 確保した予算の使用内訳も同じ資料に掲載されてますね。

 8割がビジネス維持、残りの2割は研究や新システム開発等の活動みたいですね。

 

まとめ

 一つの作戦にはなりますが、売り上げに応じて明らかに予算がすくないと感じたならば、この資料を盾にするのもありですかね。

 IT部門という大きなくくりの予算確保には、同じ業界は平均的に売り上げの●%なので、我々はとても足りていませんとか。

 もう一つ下の階層のビジネス推進or研究開発の予算なら、確保したIT予算から、平均的には4:1になるはずなのに、うちの会社は極端な比率になっていてバランスを欠いているなど、言えそうですね。

 まあ、一旦この資料掲示して相手に知恵をつけさせてしまうと今後やりにくいという、小さな防衛本能を感じてしまうものの、一旦ゼロクリアでフラットに議論する場合はこの情報は全員が納得しやすくて議論が前に進みますかね。

 コロナ禍においてDXというブームがあっても予算管理はどこも厳しいかと思いますが、あの手この手を使って来年度の予算を確保できるとうれしいですね。

 ※そして余らせて怒られる事がないように気を付けましょう・・・

【書き方】 分かりやすい「パワポ」資料と分かりにくい「パワポ」資料の紹介サイトの紹介

 普段からどんな資料を作成しようかなと悩む方は私を含めて多いと思いますが、一つ面白いページがあったのでここで記載しておきます。

 各決算説明会資料を集めて、資料デザイン観点で点数づけしているページがありました。※経営状態がよいとかそうではなく、わかりやすい「表現」かです。

 

感想(デザインだけ)

 20社見るのはシンドイので、最高点と最低点の2社の資料を見ました。

 ●一番点数が高くわかりやすいとされていた「通信会社S社」

  →最初から最後まで大きな文字・イラスト豊富・ワンスライドにキーメッセージのみを徹底されていました。確かにこれは一目で流しよみでもつらくないですね。

   色も徹底的に見やすく工夫されている感じに思えます。

 

 ●一番点数が低く、イマイチ?とされていた「化学会社S社」

  →単調なトーンで表やグラフが昔のExcelっぽい感じ野暮ったい感じを受けました。

   細かい文字や数値がびっしりと記載されており、読むのが大変です。

 

 デザインだけ比較するならば、わかりやすい資料とわかりにくい資料を隣り合わせで見ると、その差は目立ちますね。どっちがいい印象かはよほど感性が違う人でない限り、私と同じ結論になるかなと思います。

 

 今回のような決算説明資料の義務的に出す資料は、デザインに力をいれずに提出するのもなくはない戦略かもしれませんね。

 

 ただ、営業としてPRしたい時(見積もりや公募等)には、中身もそうですが、資料デザインとしての分かりやすさも重要だということを自分がパラパラ見る立場だと大事だと再認識しました。頭に入ってくる情報量と結論が全然違います。

 

補足)

 ただし、決算資料の本来用途(経営状態の株主への報告)を考えると、経理のプロでないのでなんとも断言できませんが、化学会社S社の方が相当誠実に社内の事を報告してくれている気もします。細かい数値の内訳やあえて同じ項目には同じトーンで繰り返しをしているので比較しやすいです。

 変に言葉を削らず、事実とその理由を網羅的に記載してあるので、冷静に時間をとってよむと多くの情報量を得られますね。

 そのため、

 ・本紙として「デザインも凝ってるわかりやすい資料」

 ・別紙として、「詳細情報まである細かい資料」

まで用意してくれていれば言う事なしですね。

エグゼクティブサマリーが必要だと言われる所がよくわかります。かといってきれいな資料作成に投下した時間以上に他の人に見てもらったり、ビジネスに寄与するかというとそんな事もない気がしますし、バランスが難しいですね・・・

 

note.com

【IT勉強】 攻撃を最も受けやすいのはメール経由

  たまに仕事している中で怪しいメールを見かけますよね。しかも、ドメインまで割と凝っていて余裕ある時はともかく気を抜いた時などはひっかかるかもしれません。

 下記の記事を読んでみると、メールがダントツで攻撃されているようです。

 

ざっくり概要

 ・フィッシングメールマルウェア添付メールが攻撃順位として高い

 ・Dos攻撃や内部不正はメール攻撃に比べると低い。

 ・対策:リスク管理(日頃のトレーニングや従業員の意識)

     インシデント発生時の対応チーム 

xtech.nikkei.com

【業界勉強】 製造工程における外部委託について(週刊東洋経済より)

 実際にハードを伴う新商品を開発するためには、製造工程まで面倒をみないと物になりません。ちょうど雑誌を見ていたら、半導体業界における製造工程の分担が記載されていたので、一度頭の整理のため記しておきたいと思います。

 

製造にいたるまでの工程

 ざっくりと3工程にわけられる。

 ①研究/開発:新機能や新商品の研究・開発を行う。

 ②設計:実際に作成する商品の仕様設計を行う。

 ③製造:製造を行う。

 

企業の関わる体制の呼称

 ①~③まで一気通貫で行う企業を「垂直統合型」と呼ぶ。

 そうではない企業を「水平分担型」と呼ぶ。

 水平分担型の中でも、

 ①と②だけを行う企業を「ファブレス企業」

 ①と②と簡単な③を行う企業を「ファブライト企業」

 ③だけを行う企業を「ファウンドリー企業」 

 

各体制毎のメリットとデメリット

 ●垂直統合

 (メリット)品質担保がしやすく機密管理やノウハウも貯めやすい

(デメリット)全行程の品質や技術力を維持・高めるには資金が多く必要

 

 ●ファブレス企業

 (メリット)必要資金が少なく、コア分野にリソース集約を図りやすい

(デメリット)品質管理が製造に左右される、機密情報が漏れやすい   

 

 ●ファライト企業

 (メリット)製造ノウハウから品質管理の口出しがしやすい・比較的製造を意識した

設計ができる

(デメリット)ファブレスよりも資金が必要となる 

      

 ●ファウンドリー企業

 (メリット)大規模な製造や生産からコストを下げる事ができ、競争力を得られる

(デメリット)自社での研究・開発ノウハウが得られない(にくい)

 ※ただし、ファンウドリー企業も顧客獲得のために、設計ノウハウは得ているとあります。お客さんは物をつくりたいのであって、仕様設計には興味がないのでそこのノウハウは獲得するようにしていると記載があります。

news.yahoo.co.jp

最近の傾向

 必要資金が少ないファブレス企業が多くなってきている。製造に必要となる生産工場を作るとなると投資がかさみ撤退もしにくくなるため、急激な技術進歩に伴う現代社会ではリスクが大きいのがセオリー。

 だからこそ、逆に勝ち残ったファウンドリー企業(TSMC)は、かなり儲けいている。

まとめ

 一部の大企業を除けば、規模の大きい投資は困難ですし、しかも一回だけでなく継続的に投資を続ける必要があるとなれば工場を持つ方向の戦略をとるのは困難ですよね。

ファブレス企業が増えていくのも当然かと思います。

 ただ、上記記事にあるように、製造側の会社が「設計ノウハウ」をもっていてお客さんを獲得できているとあるのであれば、逆に設計側の会社が「製造ノウハウ」を持ち、効率的な設計(案)くらいまでつくり、そこから製造発注すればより安く作れるのかもしれませんね。

 よく、各部門の業務知識の「のりしろ」を持つとうまくいくと先輩方から指導されましたし、仮にファブレス企業側の考えになった部門にいたとしても、他部門の知識もある程度は興味を持って把握できるようにしたいと思います。

premium.toyokeizai.net

【ネタ】 キーボードのいろいろオススメ?

 普段の文字入力で多用しておりますが、あまり意識してなかったキーボード。

 USBでつながる2000円くらいの物を使ってましたが、いざこんな記事を見つけてしまうと気になってしまうもの。

いろいろな種類がありますね。

gihyo.jp

 

また、東プレ社のキーボードが割とでてきますが、いいキータッチなんですかね。今度試してみたいと思います。

【経営とマネジメント】 お客様の建前と本音を理解する(実は理由は価格差よりも安心感か)

 RFPや相見積もりの勝負になっている時に、自社が残念ながら負けてしまう事もよく事かとと思います。その時に不採用となった理由について答えてくれる企業や担当者からよく聞かれるのか価格差というのが定番になるかと思いますが、真因はどうなのかはわかりません。

 これは、自分が特定のサービス比較を行う時に却下した所の会社にわざわざ本音の理由はいわず、嘘でも安いとか納期が早いとか説明しやすい発言をするので、心理的に仕方ないのかと思います。

 この問題について真因をアンケートしていたので、私がもし営業するときはこれを意識して対応できるようにしたいと思います。

 

概要

 ・そもそも採用する会社を決める時の大きなポイントは費用対効果が最もでる所。

特定期間内かつ、必ずしも専門知識をもっていない会社内での見積もり比較になるので、選考チームが認識できた中での費用対効果であることを忘れてはならない。

 ※素晴らしい機能を持つシステムでも伝わっていないと意味がない。

 

 ・断る側も気を遣うので、相手に反発されにくい断り文句をいってくる。

 ※本音とはことなる。

 <本音>

 ・費用対効果は発言以上に重視

 ・営業のレスポンスも評価

 ・既存取引先の方が信頼できた

 <建前の定番>

 ・他社より高い

 ・提案の内容が少しあっていなかった

 

まとめ

 断りの本音はよほどのリレーションができていないと引き出す事は困難。そのため、普通の会社だと「高い」という断り文句になるが、それが、

 ①費用対効果が低いのか

 ②他社より純粋に高いのか

そこをまず理解することが大事になる。

 ①なら、そもそも伝え方が悪かったという事もありますし、②ならオーバスペックすぎたという事になります。

 RFPを出す側の会社は、出した分野については外部にお願いする以上、ベンダ側の知識より低い事が多いと思うので、専門家ならわかる部分も伝えないとわかってもらえない部分があるかと思うので、注意したいと思います。

www.torix-corp.com

【IT勉強】 プラットフォーム構築はクラウド活用すべき(自前はリソース不足)

 読んでいた記事にあったのですが、プラットフォームサービスを魅力的なサービスを作りつつ、セキュリティや可用性等を高いレベルで提供するのは、スーパエンジニア1名と熟練エンジニア9名のスーパチームでも・・・無理だとの事です。

 アマゾン、マイクロソフトGoogle等の実力者が超多数いる会社がやっとできる事を「普通」の会社では現実的ではないとの事です。むしろ、バックエンドにあててたリソースを本業ビジネスに割り振った方がいいみたいですね。

 そのためにも、お抱えのベンダーに頼るのはいいとしても、情報収集をそのベンダに依存するのはよくないとの事。また、経営層含めて「勉強」し、自社の方向性を提案待ちではなく、トップダウンで示していく事が大事のようですね。

 

要点

 ・プラットフォームサービスは超大手企業が競争しあって開発しているクラウドを活用すべき。セキュイティ・可用性まで高いレベルにするのは通常の企業では困難。

 ・ベンダー依存ではベンダーの知っている範囲の改革しかできない。

 ・経営層も勉強を行い、直近の問題で忙しい現場ではなく、トップダウンで戦略的に業務改革できるようにする事

www.itmedia.co.jp