勤務時はベンダと価格交渉を行う時もあれば、近所で安いお店探して買い物をする事など価格に悩まされる事がよくあります。そもそも、商品(物やサービス等)の価格の決め方はどうなっているのか、本やニュースをつまみ食いした結果を残しておきたいと思います。
※本記事はまた新情報あれば更新します。
■そもそも価格は1つに定まらず、多数ある。
昔は、お店による割引等はあるものの、一つの商品に定価がある「一物一価」が基本だった。今では、需要の増減や消費者毎で価格が異なる「一物多価」が多くなっている。
■価格の決め方
・必要コストに利益(マージン)を載せる。
・市場調査(PSM法等)により、消費者から調査・アンケートを通して決定。
→PSM法は4つの質問から下記の価格を算出、販売価格を決定
ー上限価格:これ以上の価格は購入者がゼロになる価格
ー妥当価格:この価格までなら割高と思いつつ購入する価格
ー理想価格:ユーザも価格について文句がない価格
ー最低品質価格:これ未満は、品質に不安を覚える価格
・ユーザの感覚や慣習に従う慣習価格。
→缶飲料は「100円~150円」や競合する製品の価格より安くするなど。
・消費者同士で価格を出し合い、一番高い価格とする入札/オークション。
・消耗品や保守サービスで稼ぐ価格。(ジレットモデル)
→プリンターが代表的な例になるが、1度だけ購入する本体は安くし消費者を取り込み、補充が必要な消耗品の単価を上げて長期的を利益を挙げる作戦。
・ 名声価格と呼ばれる高いからこそ、価値がでる。
競合や類似製品が極端に少なく、消費者が正確な評価でできない高級品に心理的な効果が発生する。(威光価格とも呼ばれる)
・端数の方が安く見える端数価格。
99グラムで99円と101グラムで101円だと、どちらも1グラム1円で同じ価格だが、前者の方が圧倒的に選ばれる実績が多数ある。※スーパとかですかね。
■価格による購入者の変化
価格と購入者の数はトレードオフの関係。価格があがると購入者の数は減る。一方、価格が下がれば購入者の数が増える。
この価格による変動が大きい事を価格弾力性が高いと表現される。
生活必需品は低く、嗜好品は高いと言われる。
※補足
価格弾力性が低い物の条件もある程度見つかっている。
・生活必需品(電気・ガス・水道等)※法律制限もありますが。
・購入頻度が少ない(冠婚葬祭等、回数が少ない)
・競合製品が少ない
■最新技術によるリアルタイムでの価格付け
ダイナミックプラシングと呼ばれて、在庫状況や食品の廃棄期限等の条件から価格を決定する手法が注目を浴びている。従来では、ホテルや飛行機のチケットで使われていた部分があると思うが、今後リアルタイムで変動する世の中になるかもしれない。
中古車の価格算定でも、車種・型番・走行距離など約10要素からAIによって価格を出すシステムを導入した企業もある模様。
■Tips
・無料(フリー)でも意味はある。例えば、対戦ゲーム等では、ユーザ数が多いほどコンテツが盛り上がり、また課金したユーザがより課金した効果を確認できる機会も多くなるため。課金する人の課金額を間接的に向上させる要因になる。
(過疎ゲームは確かに課金するモチベーションはないですもんね。)
・端数価格で、日本人は「8」、アメリカ人は「9」が効果ある模様。そのため、海外出店する際はその国の端数価格をチェックする必要があります。